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ペン字ラボ
書き方ガイド
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執筆:杉山弘樹

年賀状の手書き|添え書き例文と美しく見せるコツ【ビジネス・親族・友人別】

手書き年賀状の構成、添え書きの例文、宛名や賀詞を美しく見せるコツを解説。ビジネス・親族・友人と相手別の例文を多数収録し、なぞり書き練習の方法もまとめています。

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メールやLINEで新年の挨拶を済ませる人が増えた今、手書きの年賀状 はかつてないほど価値を持つようになりました。受け取った相手の手元に長く残り、「わざわざ書いてくれた」という気持ちが直接伝わるからです。

ただ、いざ書こうとすると「添え書きに何を書けばいいか」「賀詞はどう書くのが正しいか」「宛名はどう整えるか」と、迷う点が次々に出てきます。

この記事では、手書き年賀状の基本構成と添え書きの例文、そして美しく見せるためのコツを、ビジネス・親族・友人の相手別にまとめました。

年賀状の基本構成

年賀状は表(宛名面)と裏(文面)の2面構成です。

宛名面に書くもの

  1. 郵便番号(赤い枠)
  2. 相手の住所
  3. 相手の氏名・敬称
  4. 差出人の住所・氏名(左下または裏面)

文面に書くもの

  1. 賀詞(謹賀新年・あけましておめでとうございます など)
  2. 本文(添え書き)
  3. 日付(令和〇年元旦 が一般的)
  4. 差出人の名前(裏面に書く場合)

最近は 印刷済みの年賀はがき を購入し、添え書きと宛名だけを手書きで仕上げる方が多いです。「すべて手書き」にこだわらなくても、宛名と添え書きが手書きなら充分に気持ちは伝わります。

賀詞の選び方とマナー

賀詞には、目上の人に使うべきものと、親しい間柄で使えるものの区別があります。

賀詞 使う相手 補足
謹賀新年 目上の人・取引先 最も丁寧
恭賀新年 目上の人・取引先 「謹賀」とほぼ同格
賀正 同輩・友人 略式なので目上の人にはNG
迎春 同輩・友人 略式
あけましておめでとうございます 誰にでも 万能、特に親族・友人向け
Happy New Year 友人 カジュアルな相手のみ

目上の方やビジネス相手に「賀正」「迎春」は避ける のが基本マナーです。略式の賀詞は、相手との距離感が近い場合に限定して使います。

また、賀詞は 1枚の年賀状で1つだけ。「謹賀新年 あけましておめでとうございます」と二重に書くのは冗長と見なされるので避けましょう。

相手別 添え書き例文

ここからは、相手のタイプ別に そのまま使える添え書き例文 を紹介します。なぞり書き練習にもそのまま利用できる長さで揃えました。

ビジネス(取引先)向け

旧年中は格別のご高配を賜り 誠にありがとうございました 本年も変わらぬご厚誼のほど よろしくお願い申し上げます 貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます

ビジネス向けは 句読点を使わない のが伝統的な書式。代わりに半角分の空白で区切ります。「、」「。」を入れる現代的な書き方もあり、社内の慣例に合わせれば大丈夫です。

ビジネス(社内・上司)向け

昨年中はご指導ご鞭撻を賜り 誠にありがとうございました 本年も誠心誠意 業務に励む所存です 何卒よろしくお願い申し上げます

社内向けでは、相手の業務に直接関わる感謝を一言入れると印象が良くなります。

親族(両親・祖父母)向け

旧年中はいろいろとお世話になりありがとうございました 今年も元気で過ごせるよう、家族みんなで頑張ります どうぞ良い一年をお過ごしください

親族向けは堅苦しさを少し抜き、近況や気持ちを一言 添えると温かさが伝わります。

親族(兄弟姉妹・いとこ)向け

久しぶりだね 元気にしてる? 今年こそは会いに行きたいと思っているよ 良い一年になりますように

距離の近い親族には、話しかけるような語り口でも構いません。

友人(カジュアル)向け

あけましておめでとう! 去年は会えて嬉しかったよ 今年もよろしく また飲みに行こうね

カジュアルな相手には、絵文字や記号を使ってもOK。手書きで「!」を書くだけでも、温かみが伝わります。

お世話になった先生・恩師向け

旧年中は大変お世話になりました 先生のお言葉を励みに 日々精進しております 本年も変わらぬご指導のほど よろしくお願い申し上げます

恩師向けは、「先生の言葉が今も支えになっている」 という具体的な感謝を添えると、ありきたりにならず気持ちが伝わります。

喪中の方への寒中見舞い(年賀状ではない)

寒さ厳しき折 いかがお過ごしでしょうか 服喪中とのこと お悔やみ申し上げます ご自愛くださいますよう お祈りいたします

喪中はがきが届いた相手には、年賀状の代わりに 寒中見舞い(1月7日〜2月4日頃まで) を送ります。賀詞は使いません。

美しく見せる5つのコツ

手書きの年賀状で「自分の字に自信がない」と感じる方も多いでしょう。以下の5つを意識するだけで、見栄えは大きく変わります。

1. 賀詞は太く大きく

賀詞は文面の中で 最も目立つ部分。本文の1.3〜1.5倍くらいの大きさで、太く力強く書きます。

賀詞だけ筆ペンを使う、というのも一つの方法。本文はボールペン、賀詞は筆ペン――これだけで一気に「気合の入った年賀状」になります。

2. 宛名は中央寄せで縦書き

宛名面の住所・氏名は 縦書きが正式。氏名は宛名面の 中央 に、住所より大きめに書きます。

  • 氏名の 中心線 をはがきの縦中心に合わせる
  • 「様」は氏名より気持ち下げる
  • 住所は氏名より小さく、右寄せで2行に分けてもOK

3. ひらがなを小さく、漢字をやや大きく

賀詞や添え書きの中で、漢字とひらがなが混ざる文(例:「本年もよろしくお願い申し上げます」)は、ひらがなを少し小さめ に書くと文字列が引き締まって見えます。

漢字10:ひらがな7〜8 の黄金比は、年賀状の限られたスペースでも有効です。

4. 余白を「贅沢に」取る

詰めて書きすぎると、紙面が窮屈に見えます。年賀状は 余白も含めて見栄え なので、文字を書く範囲を欲張らず、上下左右にたっぷり余白を残します。

書き始める前に、鉛筆で薄く下書きや配置線を入れておくと、配置で失敗しません。書き終わったあとに消しゴムでていねいに消せば、痕は残りません。

5. 心を込めて、ゆっくり書く

年賀状は 1枚あたり3〜5分 かけて書くつもりで、ゆっくり丁寧に。

40枚を1時間で書こうとすると、1枚あたり1分半。これだと字も雑になり、添え書きも省略しがちになります。「1日10枚×4日間」 のように分けて書くと、最後の1枚まで気持ちを込められます。

添え書きを「自分の字で書く」ためのなぞり書き練習

「気持ちは込めたいけれど、自分の字に自信がない」――そんなときは、事前のなぞり書き練習 が効果的です。

ペン字ラボの練習プリント作成画面では、自分が書きたい年賀状の文面をそのまま入力するだけで、なぞり書き用のPDFを作れます。本番に向けて、

  1. 添え書きの文面をペン字ラボに入力
  2. なぞり書きプリントを2〜3枚印刷
  3. 3〜5回練習して、字形と配置をつかむ
  4. 自信がついたら年賀状本番に清書

という流れで進めると、本番の年賀状でも落ち着いて書けます。

テンプレート一覧には、「謹賀新年」「あけましておめでとう」などの賀詞や、ビジネス向け・友人向けの添え書き例文がそろっています。練習の取っ掛かりとしてもおすすめです。

やってしまいがちなNG集

NG1:賀詞の重複

「謹賀新年 あけましておめでとうございます」のように、賀詞を2つ重ねるのは冗長です。賀詞は1枚に1つ

NG2:「去年」を使う

「去年はお世話になりました」と書きたくなりますが、年賀状では 「昨年」「旧年」 を使うのが慣例。「去る」という字が縁起を担ぐ場面では好まれません。

NG3:忌み言葉を使う

「終わる」「滅ぶ」「失う」「切れる」など、ネガティブな印象の言葉は避けます。「お礼の 終わり にと」のような何気ない表現でも、年賀状では言い換えるのが無難です。

NG4:句読点を多用する(ビジネス向け)

ビジネス向けの年賀状では 句読点を使わない のが伝統的な書式。学校で習わなかった人も多いですが、ビジネスマナー本では今もこの慣習が紹介されています。

NG5:宛名の「行」「宛」を「様」に書き直し忘れる

返信用の年賀状で、自分宛の「行」「宛」をそのまま使うのはNG。受け取る側に出すときは、必ず 「様」に書き直し ます。

NG6:日付を間違える

年賀状の日付は 「令和〇年 元旦」 または 「令和〇年 一月一日」 が一般的。「元旦」は1月1日の朝のことなので、「1月1日 元旦」と書くと意味が重複します。

まとめ:手書き年賀状は「丁寧さ」が伝わる最良の手段

手書きの年賀状を書くときに大切なポイントを整理します。

  • 賀詞 は相手によって使い分け、1枚に1つだけ
  • 添え書き はビジネス・親族・友人で口調を変える
  • 賀詞は大きく、宛名は中央寄せで縦書き
  • 余白をたっぷり、字はゆっくり丁寧に
  • 事前のなぞり書き練習 で本番の不安を減らす
  • NG表現(去年・忌み言葉・賀詞の重複)に注意

メールが当たり前になった今だからこそ、年に一度の手書きの年賀状は、相手の心に長く残ります。完璧な字でなくても、丁寧に書こうとする気持ち が伝わることが何より大切です。

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お礼状の書き方【手書き例文・なぞり書き練習付き】 と合わせて読むと、手書きの便りを書く際の基本マナーが体系的に身につきます。

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